ふ菓子とくず餅の老舗 千住三澤

老舗

菓子職人ならではの美味しいお菓子を食卓に届けています。

千住三澤では、ふ菓子・くず餅の製造を中心に、菓子職人ならではの美味しいお菓子を食卓に届けています。

麩は、平安・鎌倉時代より伝わる日本の伝統食品です。
私たちは、この伝統文化を守り貫き、後世に伝え続けることが使命と考えております。

くずもちとわらびもちの違い

くずもちとわらびもちの違い

①原料の違い

主原料はそれぞれ違い、久寿餅は小麦でん粉、葛餅は葛のでん粉、わらび餅はワラビのでん粉になります。

②製法の違い

わらび餅と葛餅の製法はほとんど同じで、それぞれの原料を水で溶かし、火にかけながら練って作りますが、久寿餅は1年以上熟成醗酵させた小麦でん粉を水で溶かし、蒸して作ります。

③歴史の違い

わらび餅は、わらび粉が希少であるためかつては高価な菓子で、醍醐天皇の好物であった言い伝えもある上菓子であったのに対し、一方、久寿餅は江戸時代以降、お寺や神社の参道のお店で提供された、庶民の菓子とされました。一説によると、久寿餅の三角形は、人体の心身において最も大事とされるもの=心臓(ハート)をかたどったとされております。『健康長寿』、『恋愛成就』の願いを込めて、江戸の人々が憩いの場で久寿餅を食していたのが想像されます。

久寿餅と葛餅

くずもちは大きく分けて2種類あります。

①久寿餅(くずもち)

小麦粉からグルテンを分離させて取ったでん粉を発酵させたものを蒸して作る『もち』です。色は白く、ぷちっとした弾力のある独特の食感が特徴で、江戸時代より関東を中心に庶民の間で広く親しまれています。
※当社・千住三澤で製造されている『くずもち』は、こちらになります。

②葛餅(くずもち)

秋の七草のひとつ、葛の根から取ったでん粉と砂糖を水で溶かし、火にかけながら練って作る『もち』です。色は半透明で涼しげな見た目から夏の菓子として西日本を中心に広く親しまれております。

くずもち(久寿餅)と焼き麩

くずもち(久寿餅)と焼き麩

伝統

くずもち(久寿餅)と焼き麩は、小麦粉の二つの成分を無駄なく利用した伝統食品、古人の知恵の結晶ともいえる食文化です。

小麦粉に含まれるたんぱく質とでんぷん質に分けて、たんぱく質を加工して焼くと焼き麩となります。また、でんぷん質を醗酵させ、加工して蒸すとくずもちとなります。
焼き麩は、精進料理の食材として、寺社仏閣に日常的に納められておりましたが、その際に副産物として生じる小麦でん粉を蒸して作ったのが、くずもちです。そのため、焼き麩、くずもち職人は隣接するようにしてお寺や神社の近くに構えていたと考えられています。
弊社でも長年、ミサワ食品として、焼き麩の製造しており、近年では細長く成型して焼き上げ、黒糖をコーティングした麩菓子を中心に焼き麩文化を守り続けております。

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